NPO法人三重模擬患者の会代表理事 後藤 道子
当会は2014年、医療に係る学習者に対してSP(Simulated Patient/Standardized Patient) に関する事業を行い、もって患者と医療者との相互理解を深め、これからの医療とその教育の向上に資することを目的に発足致しました。その前身である三重SP研究会は2002年に活動を開始しており、その歴史は、医療者と患者の良好な関係構築を目指す日本の医学部におけるコミュニケーション教育の歩みとほぼ重なります。 活動の開始から今日まで、卒前卒後の臨床技能試験(OSCE)に毎回参加し、医学生のコミュニケーション能力の向上に寄与してきました。また、薬学生や看護学生のコミュニケーション教育にも携わってきました。現在、その活動範囲は、医療面接教育、多職種連携教育、薬剤師・看護師・研修医のコミュニケーション教育、プログラム修了試験、専門医試験など、多岐にわたっております。 我々の使命は、これらの医療者のコミュニケーション教育をサポートすることです。この会では、そのために必要なSPとしてのスキルアップ、情報交換、広報活動などを行っています。 医療におけるコミュニケーション能力は、今後ますます重要になると考えます。コミュニケーションが豊富にある、より安全な、よい医療者との関係構築のために貢献する我々の活動にご理解を賜り、そしてご参加いただければ幸いです。
NPO法人三重模擬患者の会副代表理事 森 洋平
マスメディアやインターネットを通して、玉石混交ながら多くの医療情報を得ることが出来る昨今。だからこそ医療者は、プロとして、コミュニケーション技術に長けていることが求められています。その技術は、学習によって獲得でき、また教えることも出来る能力です。 SPは、医療コミュニケーション技術を学ぶ上で、最大限に学習効果を発揮する必要不可欠な学習支援者となります。三重模擬患者の会では、医療コミュニケーションに必要な、話すこと、聴くこと、観察すること、反応することなど多様なスキルを卒前から卒後まで学び続けてもらうことを目標に活動しています。 是非、我々の活動に賛同し、その力をお貸しいただければと思います。